数量計算書をエクセルで作る方法

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繰り返して使う計算は、関数にすれば超快適!【マニングの平均流速公式】

  • 修正 2003年7月20日に公開した記事を、一部修正して再度公開しました。

EXCEL活用テクニック【ユーザー定義関数】

【関数の作り方(入門編)】

エクセルを利用していて、こんな関数あればと専門書やHELPを探してみる。誰もが経験しているはずです。そのほとんどの希望をエクセルは叶えてくれますが、財務以外の専門分野への適応となると、三角関数程度というのが実状です。が、エクセルの実力はそんなものではありません。必要ならばユーザーの思うとおり、自由自在に関数が作れます。そうです、土木技術者としてこれを利用しない手はありません。さあ、今すぐに始めましょう。

水路工のイメージ

Visual Basicの使い方

  1. 【Visual Basic】ボタンをクリックすると、エディターが開きます。エディター内のメニューバーから、[挿入] > [標準モジュール]を選択します。
    マクロの作り方を説明1
  2. ここで、プロジェクトエクスプローラに[Module1]が作成されたことを確認してください。この部分に、functionプロシージャのコードを書くことによって、ユーザー定義関数が使えるようになります。
    マクロの作り方を説明2
  3. コーディング

    下記の例はマニングの平均流速公式を書いたコードです。ここで、その全体の形を確認してください。先頭行のFunctionの次に マニングというプロシージャ名があります。さらに( )内に示される変数が引数、即ち、関数に与える値です。最終行のEnd Functionの前で、平均流速公式をプロシージャ名マニングに代入してコードは終了しています。これらの意味は、引数として値を与えてやると、その結果を返してくれる。つまり、関数になるのです。

                            例 マニングの平均流速公式
    Function マニング(n As Single, I As Single, B As Single, H As Single) As Double
    Dim a As Double
    Dim r As Double
    Dim p As Double
    
        I = I / 100
        B = B / 1000
        H = H / 1000 * 0.8
        
            a = B * H
            p = B + 2 * H
            r = a / p
            
                マニング = 1 / n * r ^ (2 / 3) * I ^ (1 / 2)
    End Function
                            

    FunctionからEnd Functionをコピーして、コードウィンドウに貼り付けます。

    マクロの作り方を説明3
  4. 関数の実行

    数式バーから【fx】をクリックします。すると、関数の挿入ダイアログボックスが表示され、関数の入力を促します。ここで、関数の分類から[ユーザー定義]が追加されている事を確認してください。その中に、作成した関数【マニング】があるはずです。確認後、OKをクリックします。
    マクロの作り方を説明4
  5. 引数の入力ボックスに変わりましたら、300×300で1.00%勾配のコンクリート断面を仮定して値を入力します。その状態で、入力ボックス下欄に数式の結果が返されるのを確認してください。
    マクロの作り方を説明3
  6. 確認後OKをクリックすると、アクティブセルにマニングの関数式が入力されます。引数の入力で、数値の入力以外にセルの参照も可能です。
    マクロの作り方を説明3

ダウンロード

マニングの平均流速公式がコーディングされた矩形断面流量計算書(ノンプロテクト版)を公開しますのでご利用ください。著作権フリー、改変自由とします。

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